細胞数は、培養の時間と引き換えに増えます。ただし、長く培養すればよいという単純な関係ではありません。東京・六本木の当院(Tokyo Beauty Master Clinic.)は、1回あたり約2億個を上限とする指針を置き、ご自身の脂肪から約4〜6週間かけて培養しています。
細胞数と培養期間はつながっている
採取した組織から取り出せる幹細胞の数は限られています。治療に使う数にするため、培養して増やします。期間が延びれば、理屈のうえでは数は増えます。
ただし細胞は無限に分裂するわけではありません。分裂を重ねるほど、細胞の性質が変化することが報告されています。期間と数だけで品質は決まりません。
「多ければよい」とは言えない
細胞数が多いほど結果が良い、という関係はまだ確かめられていません。
数を増やすには培養を長く回す必要があり、そのぶん管理の負荷も上がります。安全性を理由に上限を設けている施設もあります。上限を公表しているかどうかは、確認できる事実のひとつです。
数字を読むときの3点
- いつの時点の数か培養が終わった時点か、投与する時点か。保存や輸送を挟めば、数は変わりえます。
- 1回あたりか、コース全体か合計で示されていると、1回の数は分かりません。単位をそろえないと比較になりません。
- どう数えたか測定の方法によって数値は変わります。方法が示されていれば、より確かな比較ができます。
※ 単位や時点が書かれていない数字は、そのままでは比較に使えません。書かれているかどうか自体が、開示の姿勢を測る材料になります。
当院の場合
他院との優劣を示すものではなく、確認できる事実を並べたものです。
| 項目 | 当院 |
|---|---|
| 1回あたりの細胞数 | 約2億個を上限とする指針(安全性を重視した当院の考え方) |
| 培養期間 | 約4〜6週間 |
| 細胞の由来 | 自己由来(ご自身の脂肪) |
| 法律上の区分 | 第2種。関東信越厚生局へ届出・受理(計画番号 PB3260053) |
上限を置いているのは、数を競うためではありません。管理できる範囲で行うという考え方によるものです。
これから分かってくること
確かめられているのは、培養を重ねると細胞の数も性質も変わりうることです。だから期間と数は、管理の対象になります。
細胞数とヒトで得られる結果との関係は、いま研究が積み上がっている領域です。最適な数も期間も、現時点では定まっていません。
幹細胞治療は自由診療(保険適用外)です。効果・感じ方には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。
よくあるご質問
Q細胞数は多いほうがよいのですか+
多ければよいとは言えません。細胞数と結果を結びつけた報告は、まだほとんど出ていません。
Q培養期間はどのくらいですか+
当院では約4〜6週間を見込んでいます。採取した組織の状態によって前後します。
Qなぜ上限を設けているのですか+
管理できる範囲で行うという考え方によるものです。当院は1回あたり約2億個を上限とする指針を置いています。
Q他院の数字と比べられますか+
単位と時点をそろえれば比べられます。1回あたりかコース合計か、培養終了時点か投与時点か、測定方法は何かを確認してください。