東京・六本木の当院(Tokyo Beauty Master Clinic.)は、関東信越厚生局に再生医療等提供計画を届け出た再生医療専門クリニックです。結論から言うと、ヒトで確かめられているのは「血中のNADが上がること」と「一定量までの安全性」が中心です。それ以外の多くは、いま研究が積み上がっている途中にあります。
ヒトを対象とした研究で報告されていること
NMNのヒト試験は2020年前後から報告が増えました。代表的なものを3つ挙げます。
| 研究 | 対象と量 | 報告されていること |
|---|---|---|
| Irie 2020(日本) | 健康な男性に単回で100・250・500mg | 重い症状や検査値の異常は確認されず、代謝物が量に応じて増えた |
| Okabe 2022(日本) | 健康な成人に1日250mg・12週間 | 血中のNAD⁺濃度が上昇した |
| Yi 2023(インド) | 成人に1日300〜900mg・60日間 | 血中のNAD濃度が上昇した |
※ 参考文献:Irie J, et al. Endocr J. 2020;67(2):153–160. doi:10.1507/endocrj.EJ19-0313/Okabe K, et al. Front Nutr. 2022;9:868640. doi:10.3389/fnut.2022.868640/Yi L, et al. GeroScience. 2023;45(1):29–43. doi:10.1007/s11357-022-00705-1
まだ確かめられていない3つのこと
- 何年続けるとどうなるか。報告の多くは12週間前後で、年単位の追跡はこれからです
- 人ごとに適した量はどれくらいか。量を変えて比べた試験はありますが、一人ひとりの最適量はこれからです
- 体感や見た目がどう変わるか。血中のNADが上がることと、本人が変化を感じることは別の問いです
マウスの研究とヒトの研究は分けて読む
NMNの話題で引用される研究には、マウスを対象にしたものが多く含まれます。12か月の長期投与で加齢に伴う変化がやわらいだという有名な報告も、マウスでの結果です。
マウスで起きたことが、そのままヒトで起きるとは限りません。記事や広告を読むときは、まず対象がヒトか動物かを見てください。
論文を自分で確かめる手順
- 対象を見るヒトか動物か。ヒトなら年齢・性別・人数を確認します。
- 量と期間を見る1日何mgを何週間か。ここが書かれていない紹介記事は、そのままでは比較に使えません。
- 何を測ったかを見る血中のNAD濃度なのか、別の指標なのか。測った対象が、その研究で言える範囲です。
- 出典をたどる著者名・雑誌名・年・DOIが示されていれば、原文を確かめられます。
当院の場合
当院が扱うサプリメント「NMN MASTER」は、1日7粒(NMN 750mg)をお勧めしています。研究で用いられている量との関係や、続け方についてはお問い合わせでご相談いただけます。
※ 研究で用いられている量は、特定の量を摂れば特定の結果が得られることを示すものではありません。
これから分かってくること
ここまでで確かめられているのは、ヒトで血中のNADが上がったという報告と、試験で用いられた範囲での安全性です。NADが細胞のエネルギー産生や修復に関わること、加齢とともに体内量が減少することも報告されています。
一方、長期に続けた場合に何が起きるかは、いま研究が積み上がっている段階です。新しい報告が出れば、このページにも反映します。
サプリメントは食品であり、効果・効能をお伝えすることはできません。感じ方には個人差があります。
よくあるご質問
QNMNの効果は科学的に証明されているのですか+
ヒトの試験で報告されているのは、主に血中のNAD濃度が上昇したことと、試験で用いられた範囲での安全性です。体感や見た目の変化は、これから確かめられていく部分です。
Qヒトを対象とした研究はどれくらいありますか+
2020年前後から報告が増えています。1日250mgを12週間、1日300〜900mgを60日間といった規模の試験が報告されていますが、年単位の追跡はこれからの領域です。
Qマウスの研究はあてになりますか+
仮説を立てる材料にはなりますが、ヒトで同じことが起きるとは限りません。記事を読むときは、対象がヒトか動物かをまず確認してください。
Q論文の読み方で、最初に見るべき点はどこですか+
対象(ヒトか動物か・人数)、量と期間、何を測ったかの3点です。この3つが書かれていない紹介記事は、そのままでは比較に使えません。